Tosastudy-japa
1.現文単語
単語 | 読み | 意味 |
メディア | め | 情報伝達の媒介手段となるもの。媒体。 |
コミュニケーション | こ | 言葉・文字・身振りなどによって考えや 感情・情報を伝達し合うこと。 |
大衆 | た | ①組織化されていない無数の人々の集団。 ②他人の意見に引きずられ、感情的な判断で行動する人々。 |
大衆社会 | た | 大衆の動向が強い影響を与える社会。 |
世論 | よ | 社会で多数の人々に合意されている共通意見。 |
マス・メディア | ま | マス(大衆)に働きかけるメディアのこと。 ラジオ・テレビ・新聞などが代表的。 |
消費社会 | し | 高度に産業が発達し、文化的・社会的欲求を満たすための 消費が広範に行われる社会。 |
差異 | さ | 他と比較しての違い。 |
情報社会 | し | 情報の生産・伝達を中心に発展する社会。 |
インターネット | い | 個々のコンピュータを世界規模に接続した ネットワーク網。 |
ソーシャル・メディア | そ | オンライン上で、ユーザー同士が情報のやり取りをしたり コミュニケーションすることによって成り立つメディア。 |
フェミニズム | ふ | 男性支配的な社会を批判し、女性の自己決定権を主張する思想や運動。 |
ジェンダー | し | 生物学的な性別を示すセックスに対して、 社会的・文化的に形成される性別。 |
構築主義 | こ | 本質的だと考えられているさまざまな事象が、 じつは歴史的・社会的な文脈によって 作られたものだとする思想的立場。 |
公共圏(公共性) | こうきょうけん | 特定の集団に限られる事なく、不特定多数の人々の正義や利害に関わる領域。 |
親密圏 | しんみつけん | 親密な人間関係から成り立つ領域。 |
リスク | りすく | 危険。危険を受ける可能性。 |
リスク社会 | りすくしゃかい | あらゆる場所にリスクが埋め込まれている社会。 |
再帰性 | さいきせい | 自分の行為や選択が、自分を含めてさまざまな物事に跳ね返っていくこと。 |
再帰的近代 | さいきてききんだい | 近代の生み出したものによって、近代自身が影響を受けること。 |
自己決定 | じこけってい | 自分の問題は自分で決定すること。 |
自己責任 | じこせきにん | 自分が選択した結果に対しては、自分が責任を取ること。 |
パターナリズム | は゜たーなりずむ | 相手の利益のためには、本人の意向に反してでも、意思決定や行動に干渉すべきだとする考え方。 |
リベラリズム | りべらりずむ | ①自由主義 ②経済的な弱者を救済し、福祉国家的な施策を支持する立場。 |
リバタリアニズム | りばたりあにずむ | 個人の精神的自由や経済的自由を至上のものとして尊重する立場。 |
コミュタリアニズム | こみゅたりありずむ | 共同体の道徳や価値を尊重する立場。 |
監視社会 | かんししゃかい | 人々をデータの束として処理して監視する技術が広く浸透している社会。 |
アーキテクチャー | あーきてくしゃ | ①建築、構造物。 ②人間の行動を制約するような設計や構造。 |
仮想現実 (ヴァーチャル・リアリティー) |
かそうげんじつ う゛ぁーちゃるりありてぃー |
コンピュータによって仮想の空間をつくり、その空間があたかも現実であるかのように知覚させること。 |
拡張現実 (AR) |
かくちょうげんじつ えいあーる |
人が知覚している現実を、情報技術によって拡張すること。 |
記号 | き | 一定の意味を指し示すもの。 |
恣意性 | し | 言葉と意味との間には必然的な結びつきがないこと。 |
分節 | ふ | 切れ目を入れて分けること。 |
テクスト | て | ①言語によって書かれたもの。 ②記号として解釈できる現象。 |
コンテクスト | こ | 文脈・前後関係。 |
表象 | ひ | ①心に思い浮かべるイメージ ②表現すること。表現されたもの。 |
レトリック | れ | 文章表現の効果を高めるための技術。 |
メタファー | め | たとえであることが明示されていない比喩。 |
オリジナル | お | ①(複製や模造品に対して)原物・原作・原曲。 ②独創的であること。 |
コピー | こ | 原形を模して作られたもの。写し・模造品。 |
アウラ | あ | ①人・物が発する独特な雰囲気。 ②「今」 |
シミュラークル | し | オリジナルとコピーの区別が失われているようなあり方。 |
神話 | し | ①世界の創造や文化の起源を神々にかこつけて説明する物語。 ②根拠がないのに絶対的なものだと信じこまされている事柄。 |
虚構 | き | ①事実ではないものを事実らしく仕組むこと。 ②架空の出来事を描いた創作物全般。 |
コスモス | こ | 規則や順序がある整然とした状態。 |
カオス | か | ①さまざまな要素が入り混じってまとまりがない状態。 ②神話で、天と地がまだ分かれていない状態。 |
コスモロジー | こ | ①宇宙論。 ②根源的な世界観。 |
文化 | ふ | 民族・地域・社会などで作り出され、その中で共有されている行動様式や生活様式。精神的な所産という意味合いが強い。 |
文明 | ふ | 文化が拡大し、高度な社会制度や技術を備えた状態。物質的な所産という意味合いが強い。 |
西欧中心主義 | せ | ヨーロッパこそ最も文化的に進歩した地域だとする考え方。 |
自文化中心主義 | し | 自分たちの文化がもつ価値を絶対視して、異なった文化の価値観を劣ったものとみなす態度。 |
文化相対主義 | ふ | どんな文化も独自の価値を持っており、文化の間に優劣はないとする考え方。 |
多文化主義 | た | 一つの国家や地域の中で異なる複数の文化が対等な関係で共存することを認める考え方。 |
オリエンタリズム | お | 西洋による身勝手な東洋のイメージのこと。 |
エスニシティ | え | 共通の歴史や言語・宗教・生活習慣を基盤とした文化的な民族集団。 |
クレオール | く | ①本国ではなく、新大陸や植民地で生まれ育った人々。 ②植民地支配などでによって生まれた混血的な言語や文化。 |
アニミズム | あ | 自然界のあらゆる事物に霊魂が宿っているという信仰。 |
一神教 | い | 唯一の神だけを認め、信仰する宗教。ユダヤ教・キリスト教・イスラム教など。 |
多神教 | た | 多数の神々を同時に崇拝する宗教。古代ギリシアの宗教・神道・ヒンズー教など。 |
死生観 | し | 人間の生死に対する考え方。 |
社会 | し | 主体的な個人の集まりから成り立つ集合体。 |
世間 | せ | 日本人の行動規範となっている「空気」を読みあう人間関係。 |
罪の文化 | つ | 個々人の内面的な良心を道徳基準とする西洋的な文化。 |
恥の文化 | は | 他者からの非難や嘲笑をおそれて自らの行動を律する日本的な文化。 |
象徴 | し | 抽象的な思想や観念を具体的な事物で表すこと。またはその表現物。 |
コード | こ | 意味を解読するための規則。 |
アナロジー | あ | 類似をもとにして、別のことがらを推測すること。 |
アレゴリー | あ | シンボルやイメージを用いて表面的意味よりも深い意味を伝える比喩 |
言説 | け | ①語る行為。語られた内容。 ②特定の問題について語られた言語行為のすべて。 |
エクリチュール | え | ①書く行為。書かれたもの。 ②言葉遣い。言い回し。 |
3.古文例文
帥殿の、南院にて人々集めて弓あそばししに、この殿わたらせ給へれば、「思ひかけずあやし。」と、中関白殿思し驚きて、いみじう饗応し申させ給うて、下臈におはしませど、前に立て奉りて、まづ射させ奉らせ、給ひけるに、帥殿の矢数いま二つ劣り給ひぬ。
中関白殿、また御前に候ふ人々も、「いま二度延べさせ給へ。」と申して、延べさせ給ひけるを、安からず思しなりて、「さらば、延べさせ給へ。」と仰せられて、また射させ給ふとて、仰せらるるやう、「道長が家より帝・后立ち給ふべきものならば、この矢当たれ。」と仰せられるるに、同じものを中心には当たるものかは。次に、帥殿射給ふに、いみじう臆し給ひて、御手もわななく故にや、的のあたりにだに近く寄らず、無辺世界を射給へるに、関白殿、色青くなりぬ。
また、入道殿射給ふとて、「摂政・関白すべきものならば、この矢当たれ。」と仰せらるるに、初めの同じやうに、的の破るばかり、同じところに射させ給ひつ。饗応し、もてはやし聞こえさせ給ひつる興もさめて、こと苦うなりぬ。父大臣、帥殿に、「何か射る。な射そ、な射そ。」と制し給ひて、ことさめにけり。
4.漢文単語
単語 | 意味 |
字 | あざな 元服の時に本名(諱)とは別につける呼び名 |
海内 | かいだい 国内,天下 |
寡人 | かじん(⇔対義語:朕) 王侯の自称,謙称。代用皇帝語は朕 |
干戈 | かんか 武器,戦争 |
諫言 | かんげん 王など目上の人の間違いや過ちを諌めること |
奇才 | きさい 優れた才能,優れた人物 |
期年 | きねん まる一年,一周年 |
堯舜 | ぎょうしゅん 中国古代の伝説上の聖天子。(堯と舜) |
郷党 | きょうとう 村里・村 |
君子 | くんし 人徳の優れた立派な人。 |
桀紂 | けっちゅう 夏王・桀と殷王・紂のこと。暴君の代名詞。 |
乾坤 | けんこん 天地。「乾坤一擲」など。 |
胡 | こ 中国北西の異民族。「胡人」はソグド人。 |
光陰 | こういん 時間・歳月・月日。「一寸の光陰軽んずべからず」。 |
江河 | こうが 長江と黄河。巨大河川。 |
古人 | こじん 昔の人。亡くなっている人。 |
故人 | こじん 旧友。昔馴染。 |
左右 | さゆう 側近の臣。近臣。 |
子 | し あなた。先生。 |
士 | し 卿・大夫に次ぐ官吏。学徳のある立派な人物。武士。 |
師 | し 軍隊・都。先生・手本。 |
社稷 | しゃしょく 国家。土地神と五穀の神。 |
豎子 | じゅし 幼児・子供・童僕・小僧。 |
須臾 | しゅゆ ほんの短い間。僅かな時間。暫く。 |
書 | しょ 手紙・書物。 |
城 | じょう 城壁をめぐらした市内。「城市」。 |
小人 | しょうじん 人格の低いつまらぬ人間。身分の低い者。 |
大人 | だいじん 徳のある優れた人。 |
丈夫 | じょうぶ 一人前の立派な男。優れた立派な人物。 |
食客 | しょっかく 客分として抱えておく家来。居候。 |
信 | しん 嘘を吐かないこと。真実・誠実・正直。 |
仁 | じん 慈しみ。思いやり。愛。儒教の最高の徳目。 |
人間 | じんかん 人間の世界。世の中。世間、俗世界。 |
寸毫 | すんごう ほんの僅か。 |
聖人 | せいじん 最高の人徳を持った立派な人。 |
千乗国 | せんじょうのくに 戦車千台を出せる程の強国。 |
千里馬 | せんりのうま 一日に千里も走る駿馬・名馬。転じて俊才・有能な人材。 |
粟 | ぞく 穀物。 |
長者 | ちょうじゃ 年長者。目上・徳が高い人。富豪・権勢のある人。 |
天年 | てんねん 寿命・天寿。 |
南面 | なんめん 天子・天子の位。天子として政治をすること。 |
二三子 | にさんし おまえたち(師匠が弟子に対して呼ぶ語)。 |
白頭 | はくとう 白髪の頭。 |
匹夫 | ひっぷ 一人の男、身分の低い男。つまらぬ男。 |
為レ人 | ひととなり 人柄・性格。 |
百姓 | ひゃくせい 人民。万民。 |
布衣 | ふい 平民・無位無官の者。 |
夫子 | ふうし 先生。あなた。 |
不肖 | ふしょう 愚かなこと。自分の謙称。愚かな息子。 |
兵 | へい 武器・兵士・軍隊。戦争。 |
吏 | り 官吏・役人。 |
卒ス | しゅつす(しゅっす) 死ぬ |
沛公旦日從百餘騎來見項王,至鴻門。謝曰:「臣與將軍戮力而攻秦,將軍戰河北,臣戰河南,然不自意能先入關破秦,得復見將軍於此。今者有小人之言,令將軍與臣有郤。」項王曰:「此沛公左司馬曹無傷言之。不然,籍何以至此?」
項王即日因留沛公與飲。項王、項伯東嚮坐;亞父南嚮坐─亞父者,范增也;沛公北嚮坐;張良西嚮侍。范增數目項王,舉所佩玉玦以示之者三,項王默然不應。范增起,出,召項莊,謂曰:「君王為人不忍,若入前為壽;壽畢,請以劍舞,因擊沛公於坐,殺之。不者,若屬皆且為所虜!」莊則入為壽。壽畢,曰:「君王與沛公飲,軍中無以為樂,請以劍舞。」項王曰:「諾。」項莊拔劍起舞。項伯亦拔劍起舞,常以身翼蔽沛公。莊不得擊。
於是張良至軍門見樊噲。樊噲曰:「今日之事何如?」良曰:「甚急!今者項莊拔劍舞,其意常在沛公也。」噲曰:「此迫矣!臣請入,與之同命。」噲即帶劍擁盾入軍門。交戟之衛士欲止不內。樊噲側其盾以撞,衛士仆地。噲遂入,披帷西嚮立,瞋目視項王,頭髮上指,目眦盡裂。項王按劍而跽曰:「客何為者!」張良曰:「沛公之參乘樊噲者也。」項王曰:「壯士!─賜之卮酒!」則與斗卮酒。噲拜謝,起,立而飲之。項王曰:「賜之彘肩!」則與一生彘肩。樊噲覆其盾於地,加彘肩上,拔劍切而啗之。
項王曰:「壯士!能復飲乎?」樊噲曰:「臣死且不避,卮酒安足辭!夫秦王有虎狼之心,殺人如不能舉,刑人如恐不勝,天下皆叛之。懷王與諸將約曰:『先破秦入咸陽者王之。』今沛公先破秦入咸陽,毫毛不敢有所近,封閉宮室,還軍霸上,以待大王來。故遣將守關者,備他盜出入與非常也。勞苦而功高如此,未有封侯之賞,而聽細說,欲誅有功之人,此亡秦之續耳。竊為大王不取也!」項王未有以應,曰:「坐。」樊噲從良坐。 坐須臾,沛公起如廁,因招樊噲出。
沛公已出,項王使都尉陳平召沛公。沛公曰:「今者出,未辞也,為之奈何?」樊噲曰:「大行不顧細謹,大禮不辭小讓。如今人方為刀俎,我為魚肉,何辭為?」於是遂去。乃令張良留謝。良問曰:「大王來何操?」曰:「我持白璧一雙,欲獻項王;玉斗一雙,欲與亞父。會其怒,不敢獻。公為我獻之。」張良曰:「謹諾。」
當是時,項王軍在鴻門下,沛公軍在霸上,相去四十里。沛公則置車騎,脫身獨騎,與樊噲、夏侯嬰、靳彊、紀信等四人持劍盾步走,從酈山下,道芷陽間行。沛公謂張良曰:「從此道至吾軍,不過二十里耳。度我至軍中,公乃入。」
沛公已去,間至軍中,張良入謝,曰:「沛公不勝桮杓,不能辭。謹使臣良奉白一雙,再拜獻大王足下;玉斗一雙,再拜奉大將軍足下。」項王曰:「沛公安在?」良曰︰「聞大王有意督過之,脫身獨去,已至軍矣。」項王則受璧,置之坐上。亞父受玉斗,置之地,拔劍撞而破之,曰:「唉!豎子不足與謀!奪項王天下者,必沛公也。吾屬今為之虜矣!」沛公至軍,立誅殺曹無傷。
6.
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