Tosastudy

Tosastudy-japa





目次
現文単語
古文単語
古文例文
漢文単語
漢文例文

現文分野
単語帳

単語 頭文字 意味
実体 ①事物の正体。そのものの本当の姿。
②他の影響を受けず,それ自体で存在するもの。
物心二元論
(心身二元論)
精神と物体(身体)は別物だという考え方。
独我論 自分の自我だけが存在し,他人や外界は自己の意識のなかだけの存在にすぎないとする考え方。
間主観性
(共同主観性)
自分も他者も同じ世界を経験しているに違いない,という私の確信。
身体 からだ。近代哲学では物体と同様に軽視され,精神と中立的に語られる。
間身体性 複数の人間の身体感覚が相互に浸透しあうこと。
自由意志 他から強制されることなく,自分の行動を自覚的に決定できる意志。
決定論 人間の行為も含めて,世界に起こる出来事はすべてあらかじめ決定されているという考え方。
責任 ①自分がしなればならない任務。
②ある行為の結果として負わなくてはならない不利益や責め。
実存 ①現実に存在すること。
②人間の個別具体的なあり方。
実存主義 実存の内実を探求する思想。
構造主義 構造やシステムの分析を通じて,人間に関するさまざまな事象を明らかにしようとする思想。
歴史 現在から意味付けられた過去の事実。
時間論 「時間とは何か」に関する議論や考察。
想起 過去の出来事を思い起こすこと。
実在 ①実際に存在すること。
②意識から独立して、客観的に存在すること。
イデア 理性によって捉えられる永遠不変の実在。理念。
形而上 形を持たない、抽象的・観念的なもの。
形而下 形のある具体的・感覚的なもの
ア・プリオリ ①経験に先立っていること。
②根拠を欠いていること。
ア・ポステリオリ 経験によって得られること。
唯心論 万物の本質は精神にあるとする哲学的立場。
唯物論 万物の本質は物質であるとして、精神や意識も物質からできていると考える哲学的立場。
弁証法 矛盾する事柄を、統一・総合することによって、高い次元の結論へと導く思考方法。
止揚 矛盾する二つの事柄を統合すること。
記号 一定の意味を指し示すもの。
恣意性 言葉と意味との間には必然的な結びつきがないこと。
分節 切れ目を入れて分けること。
テクスト ①言語によって書かれたもの。
②記号として解釈できる現象。
コンテクスト 文脈・前後関係。
表象 ①心に思い浮かべるイメージ
②表現すること。表現されたもの。
レトリック 文章表現の効果を高めるための技術。
メタファー たとえであることが明示されていない比喩。
オリジナル ①(複製や模造品に対して)原物・原作・原曲。
②独創的であること。
コピー 原形を模して作られたもの。写し・模造品。
アウラ ①人・物が発する独特な雰囲気。
②「今」
シミュラークル オリジナルとコピーの区別が失われているようなあり方。
神話 ①世界の創造や文化の起源を神々にかこつけて説明する物語。
②根拠がないのに絶対的なものだと信じこまされている事柄。
虚構 ①事実ではないものを事実らしく仕組むこと。
②架空の出来事を描いた創作物全般。
コスモス 規則や順序がある整然とした状態。
カオス ①さまざまな要素が入り混じってまとまりがない状態。
②神話で、天と地がまだ分かれていない状態。
コスモロジー ①宇宙論。
②根源的な世界観。
文化 民族・地域・社会などで作り出され、その中で共有されている行動様式や生活様式。精神的な所産という意味合いが強い。
文明 文化が拡大し、高度な社会制度や技術を備えた状態。物質的な所産という意味合いが強い。
西欧中心主義 ヨーロッパこそ最も文化的に進歩した地域だとする考え方。
自文化中心主義 自分たちの文化がもつ価値を絶対視して、異なった文化の価値観を劣ったものとみなす態度。
文化相対主義 どんな文化も独自の価値を持っており、文化の間に優劣はないとする考え方。
多文化主義 一つの国家や地域の中で異なる複数の文化が対等な関係で共存することを認める考え方。
オリエンタリズム 西洋による身勝手な東洋のイメージのこと。
エスニシティ 共通の歴史や言語・宗教・生活習慣を基盤とした文化的な民族集団。
クレオール ①本国ではなく、新大陸や植民地で生まれ育った人々。
②植民地支配などでによって生まれた混血的な言語や文化。
アニミズム 自然界のあらゆる事物に霊魂が宿っているという信仰。
一神教 唯一の神だけを認め、信仰する宗教。ユダヤ教・キリスト教・イスラム教など。
多神教 多数の神々を同時に崇拝する宗教。古代ギリシアの宗教・神道・ヒンズー教など。
死生観 人間の生死に対する考え方。
社会 主体的な個人の集まりから成り立つ集合体。
世間 日本人の行動規範となっている「空気」を読みあう人間関係。
罪の文化 個々人の内面的な良心を道徳基準とする西洋的な文化。
恥の文化 他者からの非難や嘲笑をおそれて自らの行動を律する日本的な文化。
象徴 抽象的な思想や観念を具体的な事物で表すこと。またはその表現物。
コード 意味を解読するための規則。
アナロジー 類似をもとにして、別のことがらを推測すること。
アレゴリー シンボルやイメージを用いて表面的意味よりも深い意味を伝える比喩
言説 ①語る行為。語られた内容。
②特定の問題について語られた言語行為のすべて。
エクリチュール ①書く行為。書かれたもの。
②言葉遣い。言い回し。
仮説 ある現象を説明するために、仮に立てる説。
検証 ①実際に調べて証明すること。
②仮説の真偽を、観察や実験によって確かめること。
反証 ある主張や理論がまちがっていることを証明すること。
法則 一定の条件のもとで、常に成立する事物どうしの関係。
自然科学 自然現象を扱い、普遍的な法則性を明らかにする学問。物理学・化学・地学・生物学などの分野に分かれている。

古漢分野
古文単語帳

古文例文

①山里は 冬ぞさびしさまさりける
 人目も草も かれぬと思へば
掛詞。「枯れ」と「れ」。

②下燃えに 思消えなん煙だに
 跡なき雲の 果てぞ悲しき
縁語。「思ひ」との掛詞「火」
 +「消え」「煙」。

あしひきの 鳥の尾のしだり尾の
 長々し夜を ひとりかも寝ん
枕詞。「あしひきの」→「山」

④瀬をはやみ 岩にせかるる滝川
 われても末に あはんむぞ思ふ
比喩の序詞。「のように」。
「われ」(我・割れ)を導く。

⑤風吹けば沖つ白浪 田山
 夜半にや君が 一人越ゆらん
掛詞的序詞。「立つ(波)」
「(越ゆ)竜田山」

⑥郭公 鳴くや五月のあやめ
 あやめも知らぬ恋もするかな
同語反復の序詞。
植物と道理の「あやめ」。

あさどり 甲斐かひある春にあひあれば
 霞ならねど 立ち上りけり
「鳥飼(とりかひ)」と
「あさみどり・かひある」
物名(隠し題)。

唐衣らころもつつなれにしましあれば
 るばるきぬるをしぞ思ふ
「かきつばた」を各句の頭に置く。
折(り)句。

橘の にほふあたりの うたた寝は
 夢も昔の 袖の香ぞする
本歌取り。
「五月待つ 花橘の香をかげば
 昔の人の袖ぞ香ぞする

⑩あかねさす紫野行き標野行き
 野守は見えず君が袖振る
掛詞。
紫野と標野はそれぞれ
紫草(薬草)の生えた野,
朝廷直轄の地(禁裏御料的)な所。

⑪世の中を憂しとやさしと思へども
 飛び立ちかねつ鳥にしあらねば
倒置法。
鳥ではないので→飛び立てない

多摩川にさらす手作りさらさら
 なにそこの児のここだかなしき
序詞。同語反復による強調。
序詞:「多摩川に」,反復「さら」

⑬父母が頭かきなで幸くあれて
 言ひし言葉ぜ忘れかねつる
幸く=無事で
かね=接尾語

⑭冬ながら空より花の散りくるは
 雲のあなたは春にやあるらむ

⑮天の原ふりさけ見れば春日なる
 三笠の山に出でし月かも

⑯泣く涙雨と降らなむ渡り川
 水まさりなば帰りくるがに

⑰春の夜の夢の浮橋とだえして
 峰に別るる横雲の空
体言止め。
源氏物語・夢浮橋のこと。

⑱志賀の浦や遠ざかりゆく波間より
 凍りて出づる有明の月
体言止め。

⑳玉の緒よ絶えなば絶えね長らへば
 忍ることの弱りもぞする

・漢文句形帳
単語 意味
あざな
元服の時に本名(諱)とは別につける呼び名
海内 かいだい
国内,天下
寡人 かじん(⇔対義語:朕)
王侯の自称,謙称。代用皇帝語は朕
干戈 かんか
武器,戦争
諫言 かんげん
王など目上の人の間違いや過ちを諌めること
奇才 きさい
優れた才能,優れた人物
期年 きねん
まる一年,一周年
堯舜 ぎょうしゅん
中国古代の伝説上の聖天子。(堯と舜)
郷党 きょうとう
村里・村
君子 くんし
人徳の優れた立派な人。
桀紂 けっちゅう
夏王・桀と殷王・紂のこと。暴君の代名詞。
乾坤 けんこん
天地。「乾坤一擲」など。

中国北西の異民族。「胡人」はソグド人。
光陰 こういん
時間・歳月・月日。「一寸の光陰軽んずべからず」。
江河 こうが
長江と黄河。巨大河川。
古人 こじん
昔の人。亡くなっている人。
故人 こじん
旧友。昔馴染。
左右 さゆう
側近の臣。近臣。

あなた。先生。

卿・大夫に次ぐ官吏。学徳のある立派な人物。武士。

軍隊・都。先生・手本。
社稷 しゃしょく
国家。土地神と五穀の神。
豎子 じゅし
幼児・子供・童僕・小僧。
須臾 しゅゆ
ほんの短い間。僅かな時間。暫く。
しょ
手紙・書物。
じょう
城壁をめぐらした市内。「城市」。
小人 人格の低いつまらぬ人間。身分の低い者。
丈夫 じょうぶ
一人前の立派な男。優れた立派な人物。
食客 しょっかく
客分として抱えておく家来。居候。
しん
嘘を吐かないこと。真実・誠実・正直。
じん
慈しみ。思いやり。愛。儒教の最高の徳目。
人間 じんかん
人間の世界。世の中。世間、俗世界。
寸毫 すんごう
ほんの僅か。
聖人 せいじん
最高の人徳を持った立派な人。
千乗国 せんじょうのくに
戦車千台を出せる程の強国。
千里馬 せんりのうま
一日に千里も走る駿馬・名馬。転じて俊才・有能な人材。
ぞく
穀物。
長者 ちょうじゃ
年長者。目上・徳が高い人。富豪・権勢のある人。
天年 てんねん
寿命・天寿。
南面 なんめん
天子・天子の位。天子として政治をすること。
二三子 にさんし
おまえたち(師匠が弟子に対して呼ぶ語)。
白頭 はくとう
白髪の頭。
匹夫 ひっぷ
一人の男、身分の低い男。つまらぬ男。
ひととなり
人柄・性格。
百姓 ひゃくせい
人民。万民。
布衣 ふい
平民・無位無官の者。
夫子 ふうし
先生。あなた。
不肖 ふしょう
愚かなこと。自分の謙称。愚かな息子。
へい
武器・兵士・軍隊。戦争。

官吏・役人。

漢文教書例文

春暁・孟浩然

春眠不覚暁
春眠暁を覚えず
春の眠りは夜明けに
気付かぬほど心地よく

処処聞啼鳥
処処啼鳥を聞く
あちらこちらから
鳥のさえずりが聞こえ

夜来風雨声
夜来風雨の声
夜は風や雨の音がし

花落知多少
花落つること知る多少
花がどのくらい落ちたか
知りたくなる。

五言絶句,韻字は暁・鳥・少
(ローマ字表記で~you)

絶句・杜甫

江碧鳥逾白
江碧にして鳥いよいよ白く
川は緑色で鳥はますます白く

山青花欲
青くして花然えんと欲す
山は青々と茂り花は今にも燃えそうだ

今春看又過
今春ますますます過ぐ
春は見ているうちにまた過ぎていく

何日是帰
いずれの日か是帰年ならん
いつの日か(故郷に)帰れるのだろうか

五言絶句,韻字は然・年
(ローマ字表記で~nn)

静夜思・李白

牀前看月
牀前月光看る
寝床の辺りで月光を見ていると

疑是地上
疑らくは是地上の霜かと
まるで地上の霜のようだ

挙頭望山月
頭を挙げて山月を望み 頭を上げて山や月を見て

低頭思故
頭を低げて故郷を思ふ
頭を下げて故郷を思う

五言絶句,韻字は光,霜,郷
(ローマ字表記でou)

春望・杜甫

国破山河在 城春草木
国破れて山河在り城春にして草木深し
長安城は破壊されたが山や川は存在し
 街は春を迎えて草木が茂っている。

感時花濺涙 恨別鳥驚
時に感ずは花にも涙を濺ぎ
 別れを恨みて鳥にも心を驚かす
時勢に感じて花にさえ涙を流し
 別れを悲しんで鳥を見て胸を痛める

烽火連三月 家書抵万
烽火三月に連なり家書万金に抵たる
狼煙は三ヶ月にわたり上がり続け
 家族からの手紙は万金に値する

白頭掻更短 渾欲不勝
白頭掻けば更に短く
 渾て簪に勝へざらんと欲す
白髪頭を掻けば髪は少なくなり
 簪も使えないほど老いてしまった

五言律詩,韻字は深・心・金・簪(シン)
(ローマ字表記で~nn)

送友人・李白

青山横北郭 白水遶東城
青山北郭に横たはり白水東城を遶る
青山は街の北にあり
 反射光で白い川は街の東を流れる

此地一為別 孤蓬万里征
此の地一別れを為し
 孤蓬万里に征く
ここを一旦離れ友人は遠くに行く

浮雲遊子意 落日故人情
浮雲遊子の意落日故人の情
旅人の気持ちは浮雲のようで
 沈みゆく日は旧友の気持のようだ

揮手自茲去 蕭蕭班馬鳴
手揮れて自り茲を去れば
 蕭蕭として班馬鳴く
手を振ってここを去れば
 物寂しく逸れた馬が鳴く

・漢詩とは
①唐詩
古体詩近体詩の2つがあり,
近体詩
押韻句数構成対句
いらない多くの決まりがある。
唐詩が作られた時期は
初唐・盛唐・中唐・晩唐の4期に
分けられる。
この時代には,
詩聖・李白(太白)の月夜・春望や
詩仙・杜甫(子美)の石壕吏,(盛唐)
中唐には白居易(楽天)の長恨歌・琵琶行が
作られた。

②押韻
古体詩近体詩では大きな違いがある。
古:換韻OK。
近:一韻到底が原則。
五言詩は偶数(2,4)句に,
七言詩は起句+偶数句(1,2,4)句に押韻。

③句数
絶句:一首四句。
五言・七言の2種があり,
1行のまとまりを句と呼び,
起句・承句・転句・結句と呼ぶ。

律詩:一首八句。
五言・七言の2種があるのは一緒。
2行のまとまりを聯と呼び,
聯・聯・聯・聯と呼ぶ。

④対句
内容や句法が対称となっているもの。
漢詩の中で対句は,あればあるほどよい。
とされる。

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