現文分野
・単語帳
古漢分野
・古文単語帳
・古文教書例文
①山里は 冬ぞさびしさまさりける
人目も草も かれぬと思へば
掛詞。「枯れ」と「離れ」。
②下燃えに 思ひ消えなん煙だに
跡なき雲の 果てぞ悲しき
縁語。「火」「思ひ」の掛詞×「消え」「煙」。
③あしひきの 山鳥の尾のしだり尾の
長々し夜を ひとりかも寝ん
枕詞。「あしひきの」→「山」
④瀬をはやみ 岩にせかるる滝川の
われても末に あはんむぞ思ふ
比喩の序詞。「のように」。
「われ」(我・割れ)を導く。
⑤風吹けば沖つ白浪 竜田山
夜半にや君が 一人越ゆらん
掛詞的序詞。「立つ(波)」
「(越ゆ)竜田山」
⑥郭公 鳴くや五月のあやめ草
あやめも知らぬ恋もするかな
同語反復の序詞。
植物と道理の「あやめ」。
⑦
霞ならねど 立ち上りけり
「鳥飼(とりかひ)」と「あさみどり・かひある」
物名(隠し題)。
⑧
「かきつばた」を各句の頭に置く。
折(り)句。
⑨橘の にほふあたりの うたた寝は
夢も昔の 袖の香ぞする
本歌取り。
「五月待つ 花橘の香をかげば
昔の人の袖ぞ香ぞする」
・漢文句形帳
単語 | 意味 |
字 | あざな 元服の時に本名(諱)とは別につける呼び名 |
海内 | かいだい 国内,天下 |
寡人 | かじん(⇔対義語:朕) 王侯の自称,謙称。代用皇帝語は朕 |
干戈 | かんか 武器,戦争 |
諫言 | かんげん 王など目上の人の間違いや過ちを諌めること |
奇才 | きさい 優れた才能,優れた人物 |
期年 | きねん まる一年,一周年 |
堯舜 | ぎょうしゅん 中国古代の伝説上の聖天子。(堯と舜) |
郷党 | きょうとう 村里・村 |
君子 | くんし 人徳の優れた立派な人。 |
桀紂 | けっちゅう 夏王・桀と殷王・紂のこと。暴君の代名詞。 |
乾坤 | けんこん 天地。「乾坤一擲」など。 |
胡 | こ 中国北西の異民族。「胡人」はソグド人。 |
光陰 | こういん 時間・歳月・月日。「一寸の光陰軽んずべからず」。 |
江河 | こうが 長江と黄河。巨大河川。 |
古人 | こじん 昔の人。亡くなっている人。 |
故人 | こじん 旧友。昔馴染。 |
左右 | さゆう 側近の臣。近臣。 |
子 | し あなた。先生。 |
士 | し 卿・大夫に次ぐ官吏。学徳のある立派な人物。武士。 |
師 | し 軍隊・都。先生・手本。 |
社稷 | しゃしょく 国家。土地神と五穀の神。 |
豎子 | じゅし 幼児・子供・童僕・小僧。 |
須臾 | しゅゆ ほんの短い間。僅かな時間。暫く。 |
書 | しょ 手紙・書物。 |
城 | じょう 城壁をめぐらした市内。「城市」。 |
小人 | 人格の低いつまらぬ人間。身分の低い者。 |
丈夫 | じょうぶ 一人前の立派な男。優れた立派な人物。 |
食客 | しょっかく 客分として抱えておく家来。居候。 |
信 | しん 嘘を吐かないこと。真実・誠実・正直。 |
仁 | じん 慈しみ。思いやり。愛。儒教の最高の徳目。 |
人間 | じんかん 人間の世界。世の中。世間、俗世界。 |
寸毫 | すんごう ほんの僅か。 |
聖人 | せいじん 最高の人徳を持った立派な人。 |
千乗国 | 戦車千台を出せる程の強国。 |
千里馬 | せんりのうま 一日に千里も走る駿馬・名馬。転じて俊才・有能な人材。 |
粟 | ぞく 穀物。 |
長者 | ちょうじゃ 年長者。目上・徳が高い人。富豪・権勢のある人。 |
天年 | てんねん 寿命・天寿。 |
南面 | なんめん 天子・天子の位。天子として政治をすること。 |
二三子 | にさんし おまえたち(師匠が弟子に対して呼ぶ語)。 |
白頭 | はくとう 白髪の頭。 |
匹夫 | ひっぷ 一人の男、身分の低い男。つまらぬ男。 |
為レ人 | ひととなり 人柄・性格。 |
百姓 | ひゃくせい 人民。万民。 |
布衣 | ふい 平民・無位無官の者。 |
夫子 | ふうし 先生。あなた。 |
不肖 | ふしょう 愚かなこと。自分の謙称。愚かな息子。 |
兵 | へい 武器・兵士・軍隊。戦争。 |
吏 | り 官吏・役人。 |