Tosastudy
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社会についてのページです
〜高校1年向け〜
主に世界史です。
・属州拡大の弊害
元老院議員が属州総督となり
属州民を搾取,私腹を肥やす一方で,
中小農民は安い外地産物におされて
没落(脱落者はラティフンディアへ)
→無産市民は「パンと見世物」を求め都市へ
→重装歩兵の減少
・それに伴う改革運動
①グラックス兄弟
→大土地所有者が反発し,挫折
②マリウスの改革
→無産市民の職業軍人化
=忠誠心は国から将軍へ
→私兵化された兵士らによる
「内乱の1世紀」突入
・内乱の1世紀
大局的には,閥族VS平民
元老院(スラ)VS平民会(マリウス)。
同盟市戦争(参政権要求)
スパルタクスの反乱
(ポンペイウス·クラッススが鎮圧)
(有力者がまとまりはじめる)
古代ローマ編(前編はこちら)
ポエニ戦争による属州が拡大
①中小農民の没落
②私兵の流行,私闘·私戦が多発
〈第1回三頭政治〉
概要
目的は反·元老院。(=反·共和政)。
Top3の同盟であり,ローマの実権を掌握した。
・構成員の紹介
クラッスス :パルティア遠征によりあの世へ。
ポンペイウス:セレウコス朝シリア征服,スラの後継。
カエサル :ガリア(=現·仏領)遠征で人気度UP。
・崩壊
クラッスス死後,対立が激化し,
カエサルの遠征中にポンペイウスが挙兵。
結果,元老院&ポンペイウスは敗北。
・以後のカエサル
BC.44,終身ディクタトルになったが,
共和政の否定を受け取った元老院が反発。
その結果,ブルートゥス達に殺される
また,プトレマイオス朝クレオパトラ7世との間に
実子·カエサリオンはプトレマイオス15世に。
しかし,後にオクタウィアヌスに殺される。
〈第2回三頭政治〉
・構成員
レピドゥス
オクタウィアヌスとの対立の末,失脚。
アントニウス
クレオパトラ7世と組むも,アクティウムの海戦の後,自死。
オクタウィアヌス
元老院からアウグストゥスの称号を贈られる。
・以後…
ローマは帝政となり,
パックス·ロマーナ(ローマの平和)を齎す
オクタウィアヌスは二の舞を踏まぬよう,
自らをプリンケプス(第一の市民)
→共和政を尊重する素振りを見せる
・五賢帝時代
特に,トラヤヌス帝時代には領土が最大に,
ハドリアヌス帝は現·英国に城壁を築き,
「哲人皇帝」が出現した。
・外界
シルクロードやインド洋の季節風貿易が盛んに
東洋から香辛料や絹を輸入した。
・カラカラ帝
アントニヌス勅令により
属州民にもローマ市民権が付与される
・3世紀の危機
属州での反乱続発,ゲルマン人,ササン朝ペルシアetc
→政治的混乱により皇帝廃位&即位×26(軍人皇帝)
・名目共和政から専制君主政へ
ドミナトゥス,強力な支配·統治で収束を図る
・四帝分治制と遷都
①ディオクレティアヌス帝
四帝分治制(テトラルキア)の実施
皇帝崇拝の強制(=自己神格化)→キリスト教弾圧
②コンスタンティヌス帝
官僚制度の整備,税収確保(コロヌス土地緊縛令)
傭兵の大幅拡張
ビザンティウム→コンスタンティノープル
・上記に伴う社会変革
①外敵対処→傭兵の追加→財源不足→重税徴収
→都市の衰退→都市民が地主·小作人に
②ラティフンディア(奴隷制大農場)の挫折
(奴隷そのものの減少)
→コロナトゥスの増加
コロヌス(小作人)を使役,収穫の一部を徴収。
・キリスト教
ユダヤ教から派生。
①ヤハウェを唯一神とし,
②律法主義であり,
③メシアの将来の出現が確約があり
④選民思想を持ち,
⑤旧約聖書が教典である。
というユダヤ教から離れ,
イエスを
キリスト(キリストは救世主·メシアの意)とし,
選民思想が無い(=皆平等)という教義を持つ。
→ユダヤ教パリサイ派に粛清される
・キリストの死後
イエスの復活,イエス死去の神格化(=贖罪)
(=キリスト教の成立)
①形式的律法主義の否定
②排他的選民思想の否定
により発展。
・用語解説
使徒: イエスの弟子。
福音: イエスの教え。
①ペテロ :十二使徒(イエスの直弟子)の長。
②パウロ :元パリサイ派,ユダヤ人以外にも
布教した,「異邦人の使徒」
③旧約聖書:ユダヤ教の教典,
これはキリスト教徒側の呼び名。
④新約聖書:コイネーという共通語で書かれる。
より多くの人に伝えるため。
・ローマ帝国内のキリスト教の扱い
ネロ帝:ローマ大火をキリスト教徒のせいにする
ペテロ,パウロの殉教もこの時期。
ディオクレディアヌス帝:
皇帝崇拝の強制の一環として
「最後の大迫害」を実施。
この間,カタコンベ(地下墓所)で信仰死守。
コンスタンティヌス帝:
①ミラノ勅令: キリスト教の公認
②ニケーア公会議:アリウス派は異端となり,
神性否定はゲルマン人に広がる。
一方で,アタナシウス派は
後のカトリックに継承される。
ユリアヌアス帝:
ミトラ教に没頭,背教者とも。
テオドシウス帝:キリスト教国教化
・エフェソス公会議:ネストリウス派
(神性,人性の分離)を異端とする。後の景教。
・五本山
①ローマ :カトリック総本山。
②コンスタンティノープル:ギリシア正教総本山。
③アンティオキア :大陸中部。
④エルサレム :イエスの誕生地,死亡地。
⑤アレクサンドリア:旧·プトレマイオス朝首都。
後に③~⑤はイスラム教徒に支配され,
十字軍etcの原因に。
・教父
アウグスティヌスの
「告白録」,「神の国」が有名。
(元·マニ教徒,西ローマ帝国で教義確立に貢献。)
・ローマ帝国の文化
①文学
キケロ:「国家論」,ラテン語散文の模範とされる。
アウグストゥス(オクタウィアヌス)の時代には,
ウェルギリウスの「アエネイス」(ローマ建国叙事詩)
これは,ホメロスの叙事詩(イリアス・オデュッセイアから
)
影響を受けた最たる例といえる。
②哲学
ストア派の禁欲主義の流行
(⇔食うために吐き,吐くために食う,という贅沢生活)
セネカ:「幸福論」(ネロ帝の師であったが,自死を命じられる)
マルクス・アントニウス・ピウス(哲人皇帝):「自省録」
③歴史・地理
ポリビオス:「歴史」政体循環史観の提唱・提示
ギリシアでは...
王政(不満)→貴族政(不満)→僭主政(崩壊)→民主政
(劣化)→衆愚政(混乱)→王政 (アレ?モドッチャッタ)
ローマでは...
独裁政(半年,挙国一致が必要な場合のみ)
貴族政(元老院)⇔民主政(護民官,民会) の
ローマは3政体融合により,上手く機能している!
カエサル :「ガリア戦記」
リウィウス :「ローマ建国史」
プルタルコス:「対比列伝」
タキツゥス :「ゲルマニア」(北方について述べ,警鐘を鳴らした)
④自然科学
プリニウス :「博物誌」(百科事典)
プトレマイオス:「天文学大全」
→天動説の主張
⑤宗教
多神教(色んな神様がいるヨ!)
→キリスト教国教化で一神教に
⑥法律
市民法(ローマ"都市住民"のみ)
後,ユスティニアヌス大帝(東ローマ)が
ローマ法大全を編纂させる
⑦建築技術
アッピア街道(軍用道路,地下には上水道)
ポン・デュ・ガール(ガリア(仏)の水道橋)
コロッセウム(円形闘技場)
凱旋門(戦勝記念の大門)
パンテオン(万神殿,多神教時代のモノ)
フォルム(公的機関,商店etcが揃う,中心街)
テルマエ(公衆浴場)
→アーチ工法が特徴。
⑧言語
ラテン語:学術語として残る。
また,伊,仏,葡,西,ルーマニアの言語の由来となる。
⑨暦
太陰太陽暦を用いていたが,2月以上ズレていたので,
エジプトの太陽暦を改造して採用。
(これが世に言うユリウス暦)
これは後に,現在のグレゴリウス暦の基盤となる。
調べものにお使い下さい。
・インダス文明
ドラヴィダ系?
ハラッパー,モエンジョ=ダーロが有名
(中流域パンジャーブ地方,下流域シンド地方)
沐浴場,排水溝,青銅器
そして未解読のインダス文字
・アーリヤ人
カイバル峠を超えてインダス(パンジャーブ)地方へ。
馬と戦車を以てドラヴィダ人を征服。
自然信仰が盛んで,ヴェーダ(聖典)を用いる
バラモン教を作る。
リグ·ヴェーダ:最古のヴェーダ。
その後,ガンジス川上流域への移動と鉄器使用。
・カースト制度
ヴァルナ制
バラモン :バラモン教の司祭。※神権政治
クシャトリヤ:戦士·貴族(王族)身分。
ヴァイシャ :庶民。主に商人。
ーーー上:アーリヤ人,下:ドラヴィダ人
シュードラ :隷属民。農民·牧畜民。
不可触民 :4ヴァルナの枠外。被差別民。
・ウパニシャッド哲学
バラモン教内部からの改革運動。
梵我一如によって
業による輪廻転生からの解脱。
→ブラフマン(梵)とアートマン(我)の一致。
・都市国家
ガンジス川流域に乱立。
マガダ国やコーサラ国。
→ジャイナ教,仏教発祥の地。
都市国家間の戦争
→クシャトリヤ台頭
拠点を得た商工業の発達
→ヴァイシャ 台頭
・宗教
ジャイナ教:ヴァイシャ の支持
不殺生主義。
開祖はヴァルダマーナ。
仏教 :クシャトリヤの支持
八正道の実践で輪廻から解脱。
開祖はガウダマ·シッダールタ
・ガウダマ·シッダールタの一生
ルンビニー誕生(シャカ族の王子)
四苦からの解脱を求めて出家
でもやめて菩提樹の下で瞑想
するとブッダになる! (@ブッダガヤ)
サールナートで説法を始め
故郷がコーサラ国に滅ぼされるも
クシナガラの沙羅双樹の下で入滅
・仏典結集
膨大な数の経典は三蔵にまとめられる
(律蔵,経蔵,論蔵)
第2回で,"在家信者は解脱可能か?"という問いに対し,
分裂。(枝末分裂の末,約20程の部派仏教に。)
上座部仏教VS大乗仏教
上座部:出家者のみ(悟れば)解脱可能。
大乗 :悟った菩薩が助けてくれる。
大乗仏教は,上座部を小乗仏教と罵る。
ナーガールジュナにより確立される。
シルクロード経由で伝わる。
上座部はセイロン島etcから東南アジアへ。
・仏教の衰退
ローマ帝国混乱による交易停滞
またそれに伴う寄進の減少。
ヒンドゥー教のバクティ運動。
他教排斥による信仰告白が特徴的。
イスラームの侵入(割と近世)
ex.ムガール帝国
→インド仏教は消滅。
But.アンベードガルの下,不可触民が改宗。
現在は僅か0.8%
・マウリヤ朝
都はパータリプトラ。
チャンドラグプタ王
インダス川沿いのギリシア勢力の駆逐。
アショーカ王
カリンガ国征服以降仏教に帰依
仏典結集Ⅲを実施
ダルマ(法)による統治を目指す
ストゥーパ(仏塔)の建立。
・分裂以降
西北インドの
クシャーナ朝
都はプルシャプラ。
シルクロードの要衝で,
カニシカ王期に仏教保護。
仏像(ガンダーラ,ヘレニズム文化の影響)
ササン朝により衰退
デカン地方·南インドの
サータヴァーハナ朝
海上交易(ローマ帝国)
ナーガールジュナの大乗仏教確立
南インドの
チョーラ朝
同じく海上交易にて発展。
タミル語の文芸活動。
前回のものと同程度を想定しています。
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