単語 | 頭文字 | 意味 |
実在 | し | ①実際に存在すること。 ②意識から独立して、客観的に存在すること。 |
イデア | い | 理性によって捉えられる永遠不変の実在。理念。 |
形而上 | け | 形を持たない、抽象的・観念的なもの。 |
形而下 | け | 形のある具体的・感覚的なもの |
ア・プリオリ | あ | ①経験に先立っていること。 ②根拠を欠いていること。 |
ア・ポステリオリ | あ | 経験によって得られること。 |
唯心論 | ゆ | 万物の本質は精神にあるとする哲学的立場。 |
唯物論 | ゆ | 万物の本質は物質であるとして、精神や意識も物質からできていると考える哲学的立場。 |
弁証法 | へ | 矛盾する事柄を、統一・総合することによって、高い次元の結論へと導く思考方法。 |
止揚 | し | 矛盾する二つの事柄を統合すること。 |
記号 | き | 一定の意味を指し示すもの。 |
恣意性 | し | 言葉と意味との間には必然的な結びつきがないこと。 |
分節 | ふ | 切れ目を入れて分けること。 |
テクスト | て | ①言語によって書かれたもの。 ②記号として解釈できる現象。 |
コンテクスト | こ | 文脈・前後関係。 |
表象 | ひ | ①心に思い浮かべるイメージ ②表現すること。表現されたもの。 |
レトリック | れ | 文章表現の効果を高めるための技術。 |
メタファー | め | たとえであることが明示されていない比喩。 |
オリジナル | お | ①(複製や模造品に対して)原物・原作・原曲。 ②独創的であること。 |
コピー | こ | 原形を模して作られたもの。写し・模造品。 |
アウラ | あ | ①人・物が発する独特な雰囲気。 ②「今」 |
シミュラークル | し | オリジナルとコピーの区別が失われているようなあり方。 |
神話 | し | ①世界の創造や文化の起源を神々にかこつけて説明する物語。 ②根拠がないのに絶対的なものだと信じこまされている事柄。 |
虚構 | き | ①事実ではないものを事実らしく仕組むこと。 ②架空の出来事を描いた創作物全般。 |
コスモス | こ | 規則や順序がある整然とした状態。 |
カオス | か | ①さまざまな要素が入り混じってまとまりがない状態。 ②神話で、天と地がまだ分かれていない状態。 |
コスモロジー | こ | ①宇宙論。 ②根源的な世界観。 |
文化 | ふ | 民族・地域・社会などで作り出され、その中で共有されている行動様式や生活様式。精神的な所産という意味合いが強い。 |
文明 | ふ | 文化が拡大し、高度な社会制度や技術を備えた状態。物質的な所産という意味合いが強い。 |
西欧中心主義 | せ | ヨーロッパこそ最も文化的に進歩した地域だとする考え方。 |
自文化中心主義 | し | 自分たちの文化がもつ価値を絶対視して、異なった文化の価値観を劣ったものとみなす態度。 |
文化相対主義 | ふ | どんな文化も独自の価値を持っており、文化の間に優劣はないとする考え方。 |
多文化主義 | た | 一つの国家や地域の中で異なる複数の文化が対等な関係で共存することを認める考え方。 |
オリエンタリズム | お | 西洋による身勝手な東洋のイメージのこと。 |
エスニシティ | え | 共通の歴史や言語・宗教・生活習慣を基盤とした文化的な民族集団。 |
クレオール | く | ①本国ではなく、新大陸や植民地で生まれ育った人々。 ②植民地支配などでによって生まれた混血的な言語や文化。 |
アニミズム | あ | 自然界のあらゆる事物に霊魂が宿っているという信仰。 |
一神教 | い | 唯一の神だけを認め、信仰する宗教。ユダヤ教・キリスト教・イスラム教など。 |
多神教 | た | 多数の神々を同時に崇拝する宗教。古代ギリシアの宗教・神道・ヒンズー教など。 |
死生観 | し | 人間の生死に対する考え方。 |
社会 | し | 主体的な個人の集まりから成り立つ集合体。 |
世間 | せ | 日本人の行動規範となっている「空気」を読みあう人間関係。 |
罪の文化 | つ | 個々人の内面的な良心を道徳基準とする西洋的な文化。 |
恥の文化 | は | 他者からの非難や嘲笑をおそれて自らの行動を律する日本的な文化。 |
象徴 | し | 抽象的な思想や観念を具体的な事物で表すこと。またはその表現物。 |
コード | こ | 意味を解読するための規則。 |
アナロジー | あ | 類似をもとにして、別のことがらを推測すること。 |
アレゴリー | あ | シンボルやイメージを用いて表面的意味よりも深い意味を伝える比喩 |
言説 | け | ①語る行為。語られた内容。 ②特定の問題について語られた言語行為のすべて。 |
エクリチュール | え | ①書く行為。書かれたもの。 ②言葉遣い。言い回し。 |
仮説 | か | ある現象を説明するために、仮に立てる説。 |
検証 | け | ①実際に調べて証明すること。 ②仮説の真偽を、観察や実験によって確かめること。 |
反証 | は | ある主張や理論がまちがっていることを証明すること。 |
法則 | ほ | 一定の条件のもとで、常に成立する事物どうしの関係。 |
自然科学 | し | 自然現象を扱い、普遍的な法則性を明らかにする学問。物理学・化学・地学・生物学などの分野に分かれている。 |
分析 | ふ | 複雑な事物を単純な要素に分けて、その性質や構造を明らかにすること。 |
総合 | そ | 個々別々の要素をまとめあげること。 |
対象化 | た | 主観をまじえず認識すること。 |
因果関係 | い | 原因と結果の関係。 |
機械論的自然観 | き | あらゆる自然現象を機械のメカニズムになぞらえて理解する思考態度。 |
還元 | か | ①元の状態に戻すこと。返すこと。 ②基礎的なもの。単純なものへと段階を下げること。 |
要素還元主義 | よ | 複雑で多様な現象を単純な要素に分析して解明しようとする考え方。 |
科学革命 | か | ①十七世紀のヨーロッパで、自然科学が大きな変化を遂げたこと。 ②科学に対する考え方の枠組みが大きく変化すること。 |
パラダイム | は | ある時代や分野において支配的な物の見方や捉え方。 |
科学者共同体 | か | 科学を専門的な職業とする人々の社会的組織。 |
科学の制度化 | か | 科学が国家・企業と結び付いて組織的に研究されるようになること。 |
科学主義 | か | 科学的な知識や方法を絶対視する立場。科学は万能だとする考え方。 |
反科学 | は | 科学・技術の負の側面を強調し、科学に対して批判的になること。 |
疑似科学 | き | 科学を装っているが、科学とはいえない研究や主張。 |
単語 | 意味 |
憂し | 辛い,嫌だ,情けない |
むつかし | 不快だ,煩わしい,鬱陶しい 気性が悪い,恐ろしい |
すさまじ | 興ざめだ,面白くない,白けている 殺風景だ,寒々としている,荒涼としている |
びんなし(便無し) | 不都合だ,具合が悪い 気の毒だ,労しい |
いとほし | 気の毒だ,可哀想だ 愛しい,可愛い |
いはけなし | 幼い,あどけない,子供っぽい |
つらし | 薄情だ,冷淡だ つらい |
ところせまし(所狭し) | 窮屈だ,あふれている 窮屈だ,気詰まりだ |
うしろめたし | 気がかりだ |
かたはらいたし (傍ら痛し) |
決まり悪い,恥ずかしい 苦々しい,腹立たしい,見苦しい,聞き苦しい,みっともない 気の毒だ,心苦しい |
わりなし | ①道理に合わない・ひどい・無理やりだ ②しかたがない・どうしようもない ③苦しい・つらい・困っている |
本意なし(ほい) | 不本意だ・残念だ |
あさまし | ①驚くほどだ ②あきれるほどだ ③情けない・嘆かわしい |
めざまし | ①気にくわない・目障りだ ②すばらしい・立派だ |
いみじ | ①とてもよい・すばらしい ②とても悪い・ひどい ③とても・はなはだしく |
ゆゆし | ①不吉だ・縁起が悪い・恐ろしい ②とてもよい・すばらしい・立派だ ③とても・はなはだしく |
やさし | ①恥ずかしい・きまり悪い ②優美だ・上品だ・風流だ ③けなげだ・殊勝だ・感心だ |
しるし(著し) | ①はっきりと分かる・はっきりとしている ②~のとおりに |
とし(疾し) | 早い・速い |
ゆくりなし | 突然だ・思いがけない |
おぼつかなし | ①はっきりしない ②気がかりだ・不安だ ③待ち遠しい・じれったい |
心もとなし | ①はっきりしない・かすかだ ②気がかりだ・不安だ ③待ち遠しい・じれったい |
あはれなり | しみじみと心に深く感じられる |
つれづれなり | ①退屈である ②ものさびしい |
すずろなり(漫ろなり) | ①なんということもない ②思いがけない ③むやみやたらだ |
まめなり | ①まじめである・誠実である ②実用的である |
あだなり(徒なり) | ①はかない・頼りにならない・もろい ②誠実さがない・浮ついている・浮気だ |
いたづらなり(徒なり) | ①役に立たない・むだだ・かいがない ②むなしい・はかない |
優なり | ①優れている・すばらしく立派だ ②上品で美しい・優雅である |
あてなり(貴なり) | ①高貴である・身分が高い ②気品がある・上品である |
あからさまなり | ほんのちょっと・一時的に |
みそかなり | ひそかに・こっそりと |
おろかなり(疎かなり) | ①いい加減だ・疎略だ ②並ひととおりだ ③言い尽くせない |
をこなり | 愚かだ・まぬけだ・ばかばかしい |
むげなり | ①ひどい・最低最悪だ ②むやみに・ひどく |
なかなかなり | ①中途半端だ・どっちつかずだ ②かえってしないほうがよい・かえってないほうがましだ |
手 | ①手・筆跡 ②演奏法・曲 ③手段・方法・やり方 ④傷・負傷 |
文・書 | ①手紙 ②漢詩・漢文・漢学・漢籍 |
消息(せうそく) | ①手紙 ②訪問の申し入れ・訪問のあいさつ |
あそび(遊び) | ①遊び ②管弦の遊び |
うへ(上) | ①帝・天皇 ②(貴人の)奥様 |
おほやけ(公) | ①朝廷・政府 ②帝・天皇 ③公的なこと |
うち(内) | ①(建物の)内部 ②宮中・内裏 ③帝・天皇 |
御前(おまへ) | ①(神仏や貴人の)御前(ごぜん)・お側 ②(貴人への敬称・貴人その人) |
みゆき | 帝や天皇のお出かけ・お出まし |
不セ~ | ~せず | ~しない |
非ズ~ | ~に非ず | ~ではない |
無シ~ | ~無し | ~が無い |
不能ハ~ | ~する能はず | ~することができない |
不可カラ~ス | ~すべからず | ~することができない |
不得~スルヲ | ~するを得ず | ~することができない |
勿カレ~スル | ~する勿かれ | ~するな |
不可カラ~ス | ~すべからず | ~してはいけない |
不復タ~セ | 復た~せず | 二度と~しない |
無シ復タ | 復た~無し | 二度と~はない |
不敢ヘテ~セ | 敢へて~せず | ~しようとしない |
無シ敢ヘテ~スル | 敢へて~する無し | ~しようとしない |
不肯ゼ~スルヲ | ~するを肯ぜず | ~しようとしない |
不常ニハ~セ | 常には~せず | いつも~するとは限らない |
不必ズシモ~セ | 必ずしも~せず | 必ずしも~するとは限らない |
不倶ニハ~セ | 倶には~せず | ともには~しない |
無シ不ルハ~セ | ~せざるは無し | ~しないものは無い |
無シ非ザルハ~ | ~に非ざるは無し | ~でないものはない |
非ズ不ルニ~セ | ~せざるに非ず | ~しないわけではない |
非ズ無キニ~セ | ~無きに非ず | ~がないわけではない |
不能ハ不ル~セ | ~せざる能はず | ~せずにはいられない |
不可カラ不ル~セ | ~せざるべからず | ~しないわけにはいかない |
不得不ルヲ~セ | ~せざるを得ず | ~しないわけにはいかない |
無シAトシテ不ルハBセ | AとしてBせざるは無し | AでBしないものはない |
A使シムBヲシテCセ | A BをしてCせしむ | AがBにCさせる |
A命ジテBニCセシム | A Bに命じてCせしむ | AがBに命令してCさせる |
豈ニ~セン哉 | 豈に~せんや | どうして~するだろうか(いや、~しない) |
安クンゾ~セン哉 | 安くんぞ~せんや | どうして~するだろうか(いや、~しない) |
何ゾ敢ヘテ~センヤ | 何ぞ敢へて~せんや | どうして~しようとするだろうか |
何ゾ必ズシモ~センヤ | 何ぞ敢へて~せんや | どうして~する必要があるあろうか(いや、~する必要はない) |
可ケン~ス乎 | ~すべけんや | ~することができるだろうか(いや、~できない) |
得ン~スルヲ乎 | ~するを得んや | ~することができるだろうか(いや、~できない) |
能ク~セン乎 | 能く~せんや | ~することができるだろうか(いや、~できない) |
敢ヘテ不ランヤ~セ | 敢へて~せざらんや | どうして~しようとしないのか(いや、~するだろう) |
独リ~セン乎 | 独り~せんや | どうして~するだろうか(いや、~しない) |
何ノ~カ之レ有ラン | 何の~か之有らん | どんな~があるだろうか(いや、~などありはしない) |
A非ズBニ乎 | ABに非ずや | AはBではないか(Bだろう) |
A不Bセ乎 | ABせずや | AはBしないか(Bするだろう)td> |
豈ニ~セン哉 | 豈に~せんか | ~するのだろうか |
其レ~乎 | 其れ~か | ~であろうか |